AI検索のMEO対策とは?ChatGPTで店を探すときAIは何を見ているのか|Googleマップの口コミとGoogleビジネスプロフィールの整え方を検証
AI検索のMEO対策とは、ChatGPTやGemini、ClaudeなどのAIに「おすすめのお店」を尋ねたときに、自店が候補として挙がるようにGoogleマップの口コミ、Googleビジネスプロフィール、グルメ系の掲載サイトを整えることです。
株式会社Pdienでは、店舗・企業向けにGoogleマップの対策(MEO対策)を支援しています。その中で、支援先の店舗から「AIで調べて来たというお客様が増えている」という声を聞くようになりました。
ChatGPTで店を探す人が増えると、AIを使った店舗集客は、MEO対策の延長として考える必要が出てきます。
そこで、ChatGPT・Gemini・Claudeの3つのAIに、実際に飲食店を探させて検証しました。本記事では、その結果を店舗経営者・集客担当者向けに整理します。
この記事の結論
- 3つのAIはいずれも、Googleマップの情報を主な判断材料にしていました。特に口コミの件数と星の数が、候補の選び方に強く影響していました。
- Googleビジネスプロフィールに予算感やコース料金を載せていないと、「予算〇円で」といった条件付きの質問で候補に挙がりにくくなる可能性があります。
- AIが出典として挙げたのは、Googleマップのほか、食べログやホットペッパーなどの掲載サイトでした。公式サイトや掲載ページなど、AIが読める入口を用意しておくことが重要です。
- Instagramはログインが必要なため、AIは基本的に中身を読めません。AIに読ませたい情報は、Googleマップ・YouTube・検索エンジンに登録されたWebサイトに置く必要があります。
なお、本記事で紹介するAIの回答は、2026年9月に1回ずつ質問した結果です。AIの回答は質問の仕方や時期によって変わるため、傾向として参考にしてください。
▲ Pdienは企業・クライアント向けにGoogleマップ対策を支援しています
AI検索やGoogleマップの対策を、自社で回せる体制づくり(AI内製化)から整えたい店舗・企業様のご相談を承っています。
AI検索でお店を探す人は増えているのか?
AIでお店を探す行動は、すでに日常的なものになりつつあります。当社代表の伊豫田も、旅行先のプランやホテル選びをAIに相談し、その提案を参考にしながら最終的に自分で決めています。
支援先の店舗でも「AIで見てきました」という来店客の声が増えています。特にインバウンド(訪日外国人)の集客を狙う店舗では、ChatGPT経由でお店を見つける人が増えている、というのが現場での実感です。
これまでは、利用者がGoogleマップを開き、地図や口コミを自分で見比べてお店を選んでいました。AI検索では、利用者が条件を伝えるだけで、AIが口コミや掲載情報を見て候補を挙げ、その画面から経路の確認や電話まで進めます。
▲ 店の探し方が「自分で地図を見比べる」から「AIに条件を伝えて聞く」へ移りつつあります
つまり、AI検索への対応は、MEO対策の中でも優先度の高い項目になってきています。
AI検索の判断基準は?ChatGPT・Gemini・Claudeに聞いた結果
検証では、3つのAIに同じ質問を送りました。「あなたがおすすめのお店を調べるとき、どんな軸、どんなアルゴリズムで判断していますか?」という質問です。
▲ 3つのAIに同じ質問を送って比較しました
各AIの回答の要点は次のとおりです。
| AI | 回答の要点(2026年9月の検証時) |
|---|---|
| Gemini | 入りやすさ・ホスピタリティなど多角的なスコアがある。条件の抽出、フィルター、文脈マッチングの順で絞り込む。レビューの中身や評価の分布も見ている |
| Claude | お店をおすすめする独自のアルゴリズムがあるわけではない。Googleの場所情報(Google Places)やWeb検索の結果を参照している |
| ChatGPT | 質問の内容と一致しているかをまず見る。Googleマップの評価と口コミも参照する |
Geminiは口コミの「中身」まで見ている
Geminiは、利用シーン・目的、予算・コストパフォーマンス、立地・アクセスの利便性、味のクオリティ、空間・ホスピタリティといった判断軸を挙げました。
▲ Geminiが挙げた判断軸。利用シーン・予算・立地・味・空間などを見ていると回答しました
さらに、口コミの件数だけでなく、どのような声が書かれているか、評価がどう分布しているか、トラブルの書き込みがないかも判断材料にしていると回答しています。
▲ レビューの分布、リピーターの声、直近の傾向も判断材料にしていると回答しました
口コミにどのようなキーワードが出てくるか、どのような利用シーンで来店したかは、従来のMEO対策でも重視されてきた要素です。
Googleマップが口コミ投稿時に「何人で来店したか」などを尋ねる項目も、参照されている可能性があります。
一方で、Geminiに「最も重視しているのはGoogleマップか、食べログなどのサイトか」と尋ねました。
答えは「どちらか一方を絶対的な基準にしているわけではない。見たい項目によって参照先を使い分けている」でした。
味のクオリティや料理の詳細は食べログを重視し、普段のランチや新規オープン店はGoogleマップを見る、という整理です。
▲ Geminiは利用シーンごとに、Googleマップと食べログを使い分けていると説明しました
ただし、この回答の根拠は確認できず、後述する実際の検索結果では、地図に表示された評価がGoogleマップの評価とおおむね一致していました。AIが自分の仕組みについて説明する内容は、そのまま正しいとは限りません。
Claudeは「独自のアルゴリズムはない」と回答
Claudeは、おすすめのお店を選ぶ独自のアルゴリズムがあるわけではなく、主にGoogle Placesの検索ツールかWeb検索で候補を集めると回答しました。
Google Placesからは店名・住所・評価・レビュー数・営業時間などが返ってきます。そのため、最初にどのお店が候補に挙がるかは、Google側の検索順位で決まるという説明です。
▲ Claudeは、Google Placesとウェブ検索で候補を集め、条件・評価とレビュー数のバランスで絞り込むと回答しました
また、お店からお金をもらって紹介する仕組みはない、とも回答しています。AI検索で候補に挙がるかどうかは、結局のところGoogleマップ上の情報の質に左右される、ということです。
Googleマップの口コミは件数と星の数のどちらが大事なのか?
検証の結果、口コミの件数と星の数の両方が見られていました。ChatGPTは回答の中で「点数だけでなく口コミ件数も見る。4.8で15件より、4.3で800件のほうを信頼する場合もあります」と説明しています(画面表示より)。
▲ ChatGPTの回答。Googleマップの評価は、点数だけでなく口コミ件数も見ると説明しました
Geminiも、Googleマップのどこを見ているかという質問に、次の3つを挙げました。
- 総合評価とレビュー件数
- 口コミの要約と頻出キーワード
- 具体的なレビュー内容の抜粋
星の数(平均点)だけでなく、レビュー件数の多さ(十分な母数があるか)を確認する、という回答です。
▲ Geminiは、総合評価とレビュー件数、口コミの頻出キーワード、利用シーンを見ていると回答しました
実際の検索結果でも、星が4.7のお店が上位に挙がっており、口コミの件数が多く、かつ星の数も高いお店が選ばれている印象でした。
Pdienが支援の現場で感じているのも、Googleマップの口コミ件数はAIの評価軸として非常に重いということです。AIが地図で表示する星の数は、おおむねGoogleマップの評価と一致していました。
そのため、まずはまっとうな営業を続けて口コミを集めること、そして届いた口コミに返信することが、AI検索対策の土台になります。
口コミ対策の具体的な進め方は「Googleビジネスプロフィールの口コミ対策でMEO効果を最大化」で解説しています。
AI検索で「名古屋のイタリアン」を探させるとどうなるか?
より具体的な質問でも検証しました。送った質問は次の2つです。
- 「愛知県名古屋市で夜2人でディナーに行きたいのですが、おすすめのお店はありますか?イタリアンがいいです」
- 「愛知県名古屋市で2人でランチに行きます。ママ友と会話できる、ゆっくり落ち着いた場所はありますか?」
どちらの質問でも、AIはWeb検索で情報を集めたうえで、候補のお店を地図付きで表示しました。表示された画面から、お店のWebサイトを開く、経路を調べる、電話をかけるといった操作ができます。
▲ Claudeの回答でも、Googleマップの情報をもとにした地図が表示されました(店名はぼかしています)
AIが候補を出すまでの流れを整理すると、次のようになります。
▲ 条件を読み取り、Webで情報を集め、口コミと星の数で絞り込み、地図付きで表示します
ChatGPTは、判断の考え方を「おすすめ度 ≒ 条件一致 × 口コミの信頼性 × 評判の中身 × 情報鮮度 × 行きやすさ」と単純化して説明しました。
そのうえで、Googleマップの内部ランキングの仕組みそのものを見ているわけではない、とも回答しています。検索時に取得できる店舗情報やWeb上の最新情報を比べて判断しているそうです。
▲ ChatGPTは、お店側の立場から見ると「MEOと似ている部分もあるが、少し違う」とも補足しました
利用者がGoogleマップを開かなくても、AIの画面だけで来店の判断と行動が完結しつつあります。AIの回答画面に載るかどうかが、そのまま来店につながるという状況です。
MEO対策としてGoogleビジネスプロフィールに何を載せておくべきか?
AIは質問に含まれる条件で候補を絞り込みます。「デート向き」「落ち着いて話せる」「予算はこのくらい」といった条件です。検証でも、予算感を伝えると予算感で絞り込んだ候補が返ってきました。
Googleビジネスプロフィールは、AIが店舗の条件を読み取る主な材料の一つです。
そのため、Googleビジネスプロフィールには次の情報を正しく載せておく必要があります。
- 予算感(ランチ・ディナーそれぞれの価格帯)
- コース料理の料金(メニュー設定で登録できる場合)
- 最新情報(今月の取り組み、どのような利用シーンに向いているか)
▲ 予算感・コース料理の料金・最新情報を入れておく
これらの情報が入っていないと、予算を指定した検索などで候補に挙がりにくくなる可能性があります。
口コミを集めて上位に表示させる方法もありますが、さまざまな条件の質問で候補に挙がるには、情報そのものを整えておくことが欠かせません。
基本設定の見直しは「GoogleビジネスプロフィールのローカルSEO設定を徹底解説」も参考にしてください。
口コミへの返信やGoogleビジネスプロフィールの更新など、店舗集客の定型作業をAI社員(AIエージェント)に任せる仕組みづくりもご相談いただけます。
「最新情報」の投稿はAI検索に効果があるのか?
Googleビジネスプロフィールの「最新情報」には、飲食店であれば「今月はこのような取り組みをしています」といった内容を掲載できます。
ここに「デートにおすすめ」「家族で来てほしい」など、来てほしいお客様と利用シーンを書いておきます。すると、その条件での表示が増える可能性が高いと考えています。
実際にPdienの支援先では、最新情報の投稿でこうした内容を多めにしたところ、検索で上位に表示される手応えがありました。個人の閲覧履歴が影響しない状態で検索しても、同じ傾向が見られています。
▲ 口コミに返信する・情報を正しく載せる・最新情報を出す
この支援先では、以前はGoogleマップの広告で表示順位を上げる方法も使っていました。現在は、Instagram広告で流入を作りつつ、Googleマップ側では口コミの返信、情報の最適化、最新情報の掲載に力を入れています。
その結果、来店数が増えました(支援先の店舗名は非公開です)。
最新情報の投稿が表示されない場合の対処は「Googleビジネスプロフィールの投稿が反映されない原因と対策」をご覧ください。
AIはどの情報源(ソース)を見てお店を選んでいるのか?
これまでの検証を通じて、AIが必ず参照していると考えられる情報源は次の3つです。
- Googleマップの口コミ(星の数と口コミの件数)
- Googleビジネスプロフィール(予算感・料金・最新情報)
- グルメ系の掲載サイト(食べログ、ホットペッパーなど。AIが出典として挙げていたもの)
▲ AIに店を探させると、毎回この3つを参照していました
ChatGPTの検索結果には、参照した出典として食べログやホットペッパーのページが表示されていました。
グルメ系の掲載サイトには有料・無料のプランがありますが、いずれかの掲載ページか公式サイトを用意し、AIが読める入口を作っておくことをおすすめします。
AIが読める情報、読めない情報の違いは?
AIが読めるかどうかの分かれ目は、ログインが必要かどうかです。
| 区分 | 主な媒体 | 理由 |
|---|---|---|
| AIが読める | YouTube、Googleマップ、検索エンジンにインデックス登録されたWebサイト | ログインなしで閲覧できる |
| AIが読めない(基本的に) | Instagram、X | ログインを求められ、情報を取得できない |
▲ ログインの壁がある場所には、AIが届きません
Instagramは、アカウント連携をしていればAIが情報を取得できる場合もありますが、ほとんどの利用者は連携していません。Xも同様に、ログインを求められて情報を取得できなくなります。
Instagramでどれだけ発信していても、その内容はAI検索の判断材料になりにくいということです。
AIに届けたい情報は、Googleマップ、YouTube、公式サイトなど、ログインなしで読める場所にも置いておく必要があります。
店舗がAI検索のMEO対策で取り組むべきことは?
ここまでの内容を、店舗側の取り組みとしてまとめます。
- 口コミを集め、すべての口コミに返信する(件数と星の数の両方が見られている)
- Googleビジネスプロフィールの情報を正しく、詳しく載せる(予算感、コース料金、利用シーン)
- 最新情報を定期的に投稿する(来てほしいお客様と利用シーンを書く)
- 食べログ・ホットペッパーなどの掲載ページ、または公式サイトを用意する(AIが出典にできる入口)
- Instagramの情報は、AIが読める場所にも出しておく(YouTube、公式サイトなど)
▲ 検証結果から整理した、店舗が取り組む5つの項目です
Instagramをはじめとする SNSからの流入と同じくらい、AIからの流入も増えてきています。今後、店舗を持つ事業者にとって、AI検索のMEO対策は集客の新しい窓口として欠かせないものになると考えています。
よくある質問(FAQ)
Q. AIはおすすめのお店を何を基準に選んでいますか?
2026年9月の検証では、ChatGPT・Gemini・Claudeのいずれも、Googleマップの情報を主な判断材料にしていました。
質問内容との一致を見たうえで、Googleマップの口コミ件数と星の数、ビジネスプロフィールの情報、食べログ・ホットペッパーなどの掲載サイトを参照していました。
Q. ChatGPTはGoogleマップの口コミを見ていますか?
見ています。検証では、ChatGPTが回答の中でGoogleマップの評価と口コミを参照していると説明しました。
ただし、Googleマップの内部ランキングの仕組みそのものを見ているわけではなく、検索時に取得できる情報を比較して判断している、とも回答しています。
Q. 口コミは星の数と件数のどちらが大事ですか?
両方です。ChatGPTは「4.8で15件より、4.3で800件のほうを信頼する場合もあります」と回答しました。星の数が多少低くても、口コミ件数が十分に多いお店が選ばれる場合があります。
Q. Googleビジネスプロフィールに予算やコース料金を載せる必要はありますか?
載せておくことをおすすめします。AIは「予算〇円くらいで」といった条件で候補を絞り込むため、予算感や料金の情報がないと、その条件の質問で候補に挙がりにくくなる可能性があります。
Q. 「最新情報」の投稿はAI検索に効果がありますか?
効果がある可能性が高いと考えています。
Pdienの支援先では、最新情報に利用シーン(デート向き、家族向けなど)を多めに書きました。検索で上位に表示される手応えがあり、口コミの返信や情報の最適化とあわせて来店数が増えました。
Q. AIはInstagramの投稿を読めますか?
基本的には読めません。Instagramは閲覧にログインが必要なため、アカウント連携をしていない限り、AIは投稿の内容を取得できません。
AIに読ませたい情報は、Googleマップ、YouTube、公式サイトにも掲載してください。
Q. 食べログやホットペッパーには掲載したほうがよいですか?
検証では、ChatGPTが食べログやホットペッパーのページを出典として表示していました。いずれかの掲載ページ、または公式サイトを用意しておくと、AIが参照できる入口が増えます。
まとめ
AI検索のMEO対策は、特別な新しい手法ではありません。Googleマップの口コミを集めて返信する、ビジネスプロフィールを正しく詳しく整える、最新情報を出す、AIが読める入口を用意するという、基本の積み重ねです。
▲ 口コミ・ビジネスプロフィール・AIが読める入口の3つを整えることが土台です
ただし、AIは「デート向き」「予算〇円」「落ち着いて話せる」といった具体的な条件で候補を絞り込みます。その条件に合う情報を、AIが読める場所に置いておくことが、これまで以上に重要になっています。
株式会社Pdienでは、Googleマップ・Googleビジネスプロフィールの運用支援(MEO対策)と、店舗・企業のAI活用(AI内製化)の支援を行っています。複数店舗を運営されている事業者様からのご相談も承っています。
自社サービスの概要は「MEO代行サービス Atrair MEO」を、ご相談はお問い合わせフォームをご覧ください。
AI検索のMEO対策や、AIを使った店舗集客の仕組みづくり(AI内製化・AI社員導入)について、状況をお聞きしたうえでご提案します。
当社のYouTubeチャンネルでも、実際の画面を使ってこのテーマを解説しています。

















