AIのアカウントBAN対策とは?ClaudeやChatGPTが永久BANされても仕事が止まらない、会社のAIデータの保存先3つとBANされやすい使い方を解説
AIのアカウントBAN対策とは、ClaudeやChatGPTなどのアカウントが停止(BAN)されても仕事を続けられるように、会話の履歴・作ったもの・指示書といったデータをAIの外に保存しておくことです。
最近、AnthropicとOpenAIのどちらでも、アカウントが使えなくなったという話題が出ています。一度止まると、基本的には戻ってこないと言われています。
株式会社Pdienでは、動画編集・分析・サイト作成・記事の編集など、社内の業務の多くをAIに任せています。だからこそ、AIが止まっても仕事が止まらない置き方を決めています。
本記事では、当社が実際に使っているAIデータの保存先3つと、BANのリスクを上げると言われている使い方を整理します。
- ブラウザの画面の中だけでAIを使っていると、BANされた日にデータがすべて消えます
- データの正本は自分のパソコン(ローカル)に置き、GitHubやNotionに控えを分けて置きます
- 規約に反する内容・VPN・一斉操作・アカウントの共有は、BANのリスクを上げると言われています
この記事の結論
- AIの永久BANでは、ログインできなくなり、会話の履歴・作ったもの・指示書がまとめて使えなくなります。
- 対策の中心は、データの正本をローカル(自分のパソコン)に保管することです。
- 控えはGitHub・Notion・もう1台のパソコンなど、AIの外に分けて置きます。
- 規約に反する内容、VPNでの利用、ブラウザの一斉操作、アカウントの共有は避けます。
▲ 止まる前提で、データの置き場所を決めておくことが対策の出発点です
AIに任せる業務が増えるほど、データの置き場所の設計が大切になります。AI内製化(自社でAIを使いこなす体制づくり)のご相談を承っています。
AIのアカウントの永久BANとは?何が使えなくなるのか
AIのアカウントの永久BANとは、利用規約などにもとづいてアカウントが停止され、二度とログインできなくなることです。
ログインできなくなると、AIの中に置いていたものにも手が届かなくなります。具体的には次の3つです。
- 会話の履歴
- 作ったもの(資料・コード)
- 設定や指示書(育ててきた使い方)
▲ アカウントが止まると、その中に置いていたものにも入れなくなります
Anthropic(Claude)の一般向け利用規約には、停止と削除について次の定めがあります(2026年10月18日時点)。
| 規約の項目 | 定めの内容(要旨) |
|---|---|
| 停止・終了 | 規約違反があると判断した場合などに、予告なくサービスの利用を停止・終了できる |
| データの扱い | 利用の終了後、アカウントに関連する資料やデータを削除できる |
出典: Anthropic Consumer Terms of Service(Termination)
規約の内容は会社ごとに違い、改定されることもあります。利用しているAIの規約は、各社の公式ページで確認してください。
ブラウザだけでAIを使うと、なぜBANに弱いのか?
ブラウザの画面の中だけでAIを使っていると、データの置き場所がすべてAIの会社のサーバーの中になります。そのため、BANされた日に全部が消えてしまいます。
これはClaudeでもChatGPTでも同じです。Claudeならアンソロピック(Anthropic)、ChatGPTならOpenAIの中に、すべてを預けている形になります。
▲ ブラウザの中だけに置くと、止まった日に全部が使えなくなります
逆に、AIの外にデータを置いていれば、止まっても別のAIに同じファイルを渡せます。指示書もそのまま使えるため、すぐ続きから始められます。
▲ 同じ「アカウント停止」でも、置き場所しだいで被害がまるで違います
当社では、ブラウザ上で操作するのではなく、パソコンにインストールしたClaudeやChatGPTのアプリで管理しています。データ自体は全部ローカルに残すことで、情報の漏洩も少なくなると考えています。
AIのアカウントBAN対策①:データをローカル(自分のパソコン)に保管する
AIのアカウントBAN対策で最も大切なのは、データの正本をローカル(自分のパソコン)に保管することです。
ローカルに素材があれば、仮にOpenAIのCodexがBANされて一生ログインできなくなっても、Claude Codeにつなぎ直して作業を続けられます。
▲ ローカルに保管しておくと、復帰が早くなります
切り替えが簡単な理由は、指示書の形が似ているからです。Codexは「AGENTS.md」、Claude Codeは「CLAUDE.md」という指示書を読みます。
▲ AGENTS.mdとCLAUDE.mdは、どちらからどちらへの変換もとても簡単です
どちらか一方ではなく、ClaudeとCodexの両方のやり方を知っている状態にしておくと、片方が止まっても慌てずに済みます。
Codexの指示書の扱いは「Codexの初期設定とは?」で、2つの違いは「Claude CodeとCodexの違いとは?」で解説しています。
BAN対策②:GitHubと連携して変更の履歴と控えを残す
ローカルの次におすすめなのが、GitHubと連携してデータを残しておく方法です。GitHubに残しておけば、パソコンが壊れたときもそこから復帰できます。
GitHubに置くと、次の3つができるようになります。
- 変更の履歴が全部残る(いつ何を変えたかを後から追える)
- 前の状態に戻せる(うまくいっていた版に戻す)
- パソコンが壊れても残る(手元とネットの2か所で非公開で持てる)
▲ 手元のファイルに、履歴と控えを付けるのがGitHubの役割です
GitHub以外に、Notionなどにデータを残す方法もあります。どこと連携して保管するかは、使いやすさで決めてかまいません。
BAN対策③:Notionと、もう1台のパソコンに控える
当社では、ローカルのほかにNotionともう1台のパソコンにもデータを控えています。メインのパソコンが壊れても、何とかなるようにするためです。
もう1台のパソコンへの移し方は、次のとおりです。
ふだん使っているパソコンのローカルにデータを落とし込む
ZIPファイルにする、またはUSBで直接データを移す
同じデータを保管する(2週間に1回ぐらい)
▲ 2週間に1回ぐらい、もう1台のパソコンにも同じデータを移しています
ほかの選択肢として、LarkやObsidianにデータを格納する方法もあります。当社は今は使っていませんが、すでに使い慣れている方には向いています。
| 道具 | 得意なこと |
|---|---|
| Lark | チャット・資料を1つにまとめる |
| Obsidian | メモ同士をつないで管理する |
▲ 中心はローカル。あとの2つで補います
大事なのは道具の選び方より、AIの外にデータを置くことです。
当社はAIのデータをどこに保存しているのか?
当社の今の形は、ローカルのパソコンをメインにして、Notionと、もう1台のパソコンに控えを置く形です。AIの中には正本を置かず、AIは外のファイルを読んで仕事をします。
▲ AIは「替えのきく道具」として使い、会社のデータはAIの外に置いています
Notionには、夜のルーティンとして毎日データを移しています。GitHubは、必要なときに使う位置づけです。
当社はもう1台のパソコンにUSBで直接移しているため、GitHubは必須ではありません。一方、パソコンが1台だけの場合は、GitHubにデータを残しておくのが選択肢になります。
どこにデータを置き、どのAIにどの仕事を任せるかは、会社の業務や体制によって変わります。AI社員(AIエージェント)を導入する際の設計からご相談いただけます。
チームや会社でAIを使うときのBAN対策は?
会社で使う場合、各メンバーのパソコンにデータがばらばらに溜まるのが困る、という声もあると思います。その場合は、共通のデータを集める場所を決めておけば対応できます。
▲ 格納場所がAIではないからこそ、チームでも共有できます
共通の置き場所には、GitHub・Lark・Obsidian・Notionなどが使えます。各メンバーがローカルに蓄積し、共通の場所にどんどん格納していく形です。
当社でも今、この体制を作っています。今後の会社のAI活用では、こうした体制づくりが大事になると考えています。
1つのアカウントを複数人で使うのは避ける
1つのアカウントに複数人でログインすると、BANされやすいという話もあります。たとえば5人などで1つのアカウントを共有する使い方です。
▲ 会社で節約のためにみんなでログインすると、そのうち使えなくなる可能性があります
当社代表の伊豫田は、メインのパソコン・スマホ・持ち運ぶパソコンの3台を同じアカウントで使っています。スマホと持ち運ぶパソコンからは、リモートコントロールでメインのパソコンを操作しています。
1人が自分の端末で使う範囲では、今のところ問題は起きていません。ただし、リスクがゼロとは言えません。
AIのアカウントがBANされやすいと言われている使い方は?
BANの対象になりやすいと言われているのは、アダルト系・詐欺まがいの内容・法律関係の内容です。これはネットに出ている情報の範囲で、当社自身がBANされたわけではありません。
▲ 100%ではありませんが、どこかのタイミングで急に消えることもあります
VPNで提供地域の外から使う
Claudeが使えない国にいる人が、VPNで日本のサーバーを経由してアクセスする使い方もリスクがあります。2026年10月8日には、中国などからClaudeが使えなくなったことが一時話題になりました。
▲ 使えなくなる可能性は、ゼロではありません
Anthropicは、提供している国・地域の一覧を公開しています。一覧に無い地域に物理的にいる人の利用も、対象外と定めています。
出典: Anthropic Supported Regions Policy(2026年10月18日時点の表示。中国は一覧に含まれていません)
ブラウザをたくさん同時に開かせる
AIにブラウザを一斉に開かせて同時に操作させると、機械的に動きすぎてBANになる、という話もあります。
▲ 一斉に大量にやらせることにはリスクがあります
当社では、YouTubeの編集やSNSのショート動画の作成もAIに任せています。ブラウザ操作は、数値の取得やnoteへの記事の反映などで使っています。
noteには公式のAPIが無いため、ブラウザで操作して反映するしかありません。
ブラウザを開くのは1〜2個までにしています。5個や10個のタブを同時に開いて一気に操作させるのは、リスクが上がると考えています。
スクレイピングとブラウザ操作の違いは?規約を確認してから自動化する
AIのアカウント対策で区別したいのが、スクレイピングと、人間と同じ挙動のブラウザ操作です。スクレイピングは規約違反になる可能性が高く、Instagramでは少なくとも規約違反にあたります。
▲ スクレイピングはしない。人間と同じ挙動の範囲で操作します
一方、人間と同じ挙動の範囲でブラウザを操作することは、問題はないはずと考えています。当社では、自動化を始める前に規約を確認しています。
たとえばThreadsの自動投稿では、AIがMeta(Facebook)の公式ページで規約を読み、問題が無いことを確かめたうえで進めました。
自動投稿の具体的な進め方は「Threadsの自動投稿をClaude Codeで設定する方法とは?」で解説しています。
▲ 避けたい使い方と、当社の使い方を並べました
1つのAIに依存しないことが最大のBAN対策
AIのBANは、今後どう増えていくか分からないところが多いのが実情です。Instagramでは、お金の話を多くするアカウントがBANになりやすいと言われています。
それが今は、AIを普通に利用しているだけでBANになる時代になっています。1つのプラットフォームに依存する怖さは、AIでも同じです。
ローカルに残す最大のメリットは、どこかでBANされても別のAIに切り替えられることです。CodexからClaude Codeへ、さらにGoogle系のAIへと切り替えられます。
▲ 何時間もかけて育ててきたAIのデータは、必ずローカルに保管します
X(旧Twitter)でも、BANになった方の投稿が見られました。ChatGPTとClaudeを併用していたため何とかなった、という方も少なくありませんでした。
併用も大事です。それ以上に、ローカルにデータを残しておくことが大切だと考えています。
AIに会社を全て預けない
当社では最近、業務の8〜9割をAIが担っています。動画編集・分析・サイトの作成・記事の編集などです。
一方、お客様とのAI内製化の支援や撮影・企画など、現地で行う仕事はAIに置き換わらない部分です。
▲ 全てをAIに預けないことが、会社としての基本方針です
AIに任せる部分が増えても、全てをAIに預けず、データ自体は全部ローカルに残しておくことが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. AIのアカウントがBANされると、データはどうなりますか?
ログインできなくなり、会話の履歴・作ったもの・指示書が使えなくなります。
Anthropicの一般向け利用規約では、利用の終了後にアカウントに関連するデータを削除できると定めています(2026年10月18日時点)。
Q. ChatGPTやClaudeの永久BANは予告なく起こりますか?
Anthropicの一般向け利用規約では、規約違反があると判断した場合などに、予告なく利用を停止・終了できると定めています(2026年10月18日時点)。
Q. AIのデータはどこに保存すればよいですか?
当社では、正本をローカル(自分のパソコン)に置いています。控えはNotionともう1台のパソコンに置き、GitHubは必要なときに使います。
Q. ブラウザ版のAIだけを使っていても大丈夫ですか?
おすすめしません。ブラウザの中だけで使うと、BANされた日に全てのデータが使えなくなります。
アプリで使い、データはローカルにも残しておくことをおすすめします。
Q. ClaudeとChatGPT(Codex)は併用したほうがよいですか?
併用も役に立ちます。ただし、それ以上にデータをローカルに残しておくことが大切です。
指示書はClaude Codeが「CLAUDE.md」、Codexが「AGENTS.md」と形が似ているため、両方のやり方を知っておくと切り替えが早くなります。
Q. 会社で1つのAIアカウントを共有してもよいですか?
避けたほうが安全です。複数人で1つのアカウントを共有すると、BANの可能性が上がると言われています。
Q. VPNを使ってClaudeを利用するとBANされますか?
Anthropicは提供地域の一覧を公開しており、一覧に無い地域に物理的にいる人の利用は対象外と定めています(2026年10月18日時点)。
提供地域の外からVPNで利用すると、使えなくなる可能性があります。
まとめ
AIのアカウントBAN対策は、BANを完全に防ぐことではなく、止まっても仕事が続けられる置き方をしておくことです。
▲ 今日から見直せる5つの項目です
- データの正本はローカルに置き、ブラウザの中だけで完結させない
- 控えはGitHub・Notion・もう1台のパソコンなど、AIの外に分けて置く
- 規約に反する内容・VPN・一斉操作・アカウントの共有を避ける
AIを活用していこうとしているのに、アカウントが止まって何もできなくなる可能性はゼロではありません。細心の注意を払って活用することが大切です。
株式会社Pdienでは、AI内製化の支援や、法人向けのAI研修を行っています。AIデータの置き場所や、AI社員(AIエージェント)の作り方を含めたご相談は、お問い合わせフォームからお寄せください。
AI内製化の考え方は「AI内製化のメリットとは?」でも解説しています。
AIのアカウントBAN対策を含め、会社のAIデータの置き方や、AIを使いこなす体制づくり(AI内製化・AI社員導入)について、状況をお聞きしたうえでご提案します。



















